自分中心レポート

自分中心心理学オールイズワン認定ライフ・デザイナー三竿史朗のブログです

自分もどこかで、同じことをしている

自分中心心理学では、「被害者は、いても、

加害者は、いない」という言い方をするこ

とがあります。

 

人から見て、加害行為に及んでいるように

見える場合でも、意外と、その当人は、自

分が傷つけられたと被害者意識であること

が多いからです。

 

昔、こんな話がありました。

 

昔、Aさんは、BさんがCさんから、

大切なものを根こそぎ、奪ったのを

目の当たりにして、そのことで、ず

っと、Bさんを憎んでいました。

 

DさんもAさんから、何度も、

その話を聞いていました。

 

そして、ある時、Aさんは、Bさんではなく、

Dさんから、大切なものを根こそぎ、奪いま

した。

 

Aさんは、Bさんがしたことと同じことを

関係のないDさんにして、仕返ししたわけ

ですね。

 

そして、Dさんもまた、今度は、Eさんから、

大切なものを根こそぎ、奪ったということが

ありました。

 

しかし、ここに出てくる人たちは、

皆、自分が被害者だと思っています。

 

こんな風に、自分が被害を受けたということを

明確に覚えている人は、結構いますが、自分が

加害者側になったことを自覚している人は、あ

まり、いません。

 

関係のない人に無自覚に仕返しをするのです。

 

ですから、自分もどこかで、同じことを

していると思った方がよさそうですね。

 

そして、また、その方が被害者意識から、

早く、抜け出ることができます。

 

皆様も被害を受けていると感じた時に、

そういう目で、見てみてください。

 

「自分も同じことをしているんだなあ」

 

その瞬間に、その問題から、解放されるという

体験をされるに違いありません。

 

「被害者は、いても、加害者は、いない」

 

私たちは、無意識に、自分が被害者で

あることの方にメリットを感じやすい

のかもしれませんね。