自分中心レポート

自分中心心理学オールイズワン認定ライフ・デザイナー三竿史朗のブログです

世紀の大発見

私には、嫌いな人(A)がいた。

 

Aは、ことあるごとに私を傷つけてきた。

 

私は、そんなAのことを「許さない」と

思っていた。

 

そんなある日、私は、Aに傷つけられた、

ある場面を具体的に思い出すことにした。

 

それは、こんな感じだ。

 

ある日、私は、とある話し合いに遅れていった

ことがあったのだが、その部屋に入るやいなや、

Aが私に聞こえるように隣のBにこんなことを

言ったのだ。

 

「な、言っただろう?」

 

当時の私には、それが何のことかは、わから

なかったが、今考えると、何か、当てつけの

ように聞こえたのだった。

 

そして、年月が経ち、それが私を傷つけるための

仕返しだったということに気づいてからは、思い

出す度に、Aに対して、怒りが沸くようになった

のだ。

 

「あの野郎、俺のことを傷つけやがって」

 

がしかし、その場面を思い出した時に、

私は、あることに気がついた。

 

それは、遅れていった時の私の心境だ。

 

結論から言うと、私は、自分の都合に

合わせるようにAたちに要求していた

のだ。

 

「私は、忙しかったのだから、Aたちが

待っておくのは、当然だ」と。

 

だから、それに対して、腹を立てたAが

私に仕返しをしたという話だったのだ。

 

これは、世紀の大発見だと思った。

 

これまで、Aの仕返しに対して、腹を

立てていた私だったが、このことに気

づいてからは、とても、穏やかな気持

ちに帰れた。

 

「なあんだ、私の信念と振る舞いが

そんな現実を創り出していたのか」

 

気づいたら、Aに対して「許さない」と

思っていた気持ちも雲散霧消していたの

であった。

 

※解説

 

今回の記事で、私が気づいた信念は、

まず、他者中心の意識だと気づかな

いことですね。

 

他者中心の意識では、相手がしていることが

わかっても、自分が何をしているのかに気づ

くことは、困難だからです。

 

自分の信念や振る舞いに気づくには、

普段から、自分に焦点を当てる練習

をする必要があります。

 

それが自分中心の視点です。

 

今回の記事のように具体的な場面で、

どんな自分がいたのかを把握します。

 

そして、その時に、どんな自分で

あっても、認め、受け入れます。

 

決して、責めたり、罰したりしません。

 

それに気づけば、どんな出来事にも

自分の意識が働いていることに気が

つくことでしょう。

 

これは、比喩ではありません。

 

そして、今回の話は、言い換えると、

自分の無意識が表面化した話だとも

言えます。

 

日々の出来事において、自分の無意識は、

常に自分の振る舞いに気づくように、自

分に発信し続けています。

 

そこに気づくのが面白いと思える、

今日この頃です。