自分中心レポート

自分中心心理学オールイズワン認定ライフ・デザイナー三竿史朗のブログです

悟りとは

「私は、まだ、悟ってないから、

怒りもするし、悲しみもする」

 

少し前に、そんなことを言う人がいました。

 

この人は、「何を言われても、怒りもしないし、

悲しみもしない。物事に動じなくなるようにな

るのが悟りなのだから、私は、まだまだだ」と

思っているかのようでした。

 

しかし、私は、思いました。

 

「本当にそうなのだろうか」と。

 

何かあった時に「動じなくなること」を目指す

よりも、今この時に「動じてもいい」と思える

ことの方が大事なのではないかと思いました。

 

要するに、逆説的ですが、悟りたければ、

悟りを目指さない方がいいという話です。

 

その方がかえって、自己肯定感も

上がるし、結果として、物事に動

じなくなると思いました。

 

しかし、冒頭の人のように、世の中の

大半の人たちがそこを勘違いしている

のかもしれません。

 

私たちは、今、感じていることよりも、

人と比べたり、理想と比べて、まだま

だだということをしてしまいがちです。

 

今の自分を認めていないということですね。

 

自分中心心理学では、自分に

寄り添うことをとても、大事

にします。

 

例えば、傷つくことがあったら、

 

「そうか、そうか、そうだよね。

無理もないよね。あんな風に言

われたら、傷つくよね」

 

と先ず、自分の傷ついた気持ちを労ります。

 

今、この時、この瞬間の自分の気持ちや

感情を大事にするのです。

 

そんな風に、どんな感情でも、一つ一つ、

丁寧に扱うことで、次第に、自分のこと

を認めることができるようになっていき

ます。

 

つまり、悟りとは、私流に解釈するならば、

どんな自分の状態であっても、OKを出して

いること、即ち、今の自分を自覚している

ことなのかなと思いました。