自分中心レポート

自分中心心理学オールイズワン認定ライフ・デザイナー三竿史朗のブログです

どんなに平和を求めても

これは、とある人のお話です。

 

その人は、とても、周りに、

平和な人間関係を求めていました。

 

何よりも安心して、過ごしたいという

気持ちが人一倍、強い人でした。

 

そんなある時、自分のことに

とても、関心を寄せてくれる人と

会話をする機会がありました。

 

「私は、こんな人間です」

 

「人と平和に暮らしたいのです」

 

その人は、自分のことをその相手に

わかってもらうことで、必死でした。

 

が、今一つ、安心した会話には、

ならなかったような気がしました。

 

そして、また、違う機会に、

別の人に会うことがありました。

 

先の出会いで、その平和を求める人は、

自分のことを受けとめてもらったと

考えていたので、その人にも同じように

接してみました。

 

すると、どうでしょうか。

 

その相手は、見る見るうちに、

怒りの感情がこみ上げてきて、

その平和を求める人に、怒り始めました。

 

ビックリしたのは、その平和を

求めていた人です。

 

自分は、平和に話すことを求めて、

話したつもりだったのに、相手には、

その思いが伝わるどころか、とても、

険悪な雰囲気になってしまったのでした。

 

いかがだったでしょうか。

 

一体、何が起きたのでしょうか。

 

これは、自分中心心理学で言う所の

顕在意識と無意識に、ギャップが

あったというお話です。

 

顕在意識では、平和裏に物事を進めたいと

考えていても、無意識が争うことを目標に

していたのです。

 

自分がどんなに、友好的に、話している

つもりでも、自分が心の奥底で、

握りしめていることが「相手を敵だと

認識して、力尽くで、従わせることを

目標にしている」場合、それは、結果として、

争いになってしまうという、ある意味、

悲劇的なお話でした。

 

ですから、その人が求めている平和は、

いつまで経っても、訪れることが

なかったのでした。

 

皆さんは、普段、どんなことで、

笑ったり、泣いたりしていますか?

 

そういう気持ちになる奥底の理由は、

一体、何なのでしょうか?

 

私は、その人に伝えたいと思いました。

 

「そんなに、偉大な人にならなくても、

周りの人は、あなたを愛してくれますよ」

 

「あるがままの心やありのままの姿で、

生きる喜びを味わいたい」

 

それがその人の生きるテーマとも

思えるのでした。