ある日のこと。
買い物に出かけた時に、
こんなことがあった。
最初、私が自転車に乗って、
左側を通行していたら、真
正面から、中学生の男の子
が自転車に乗って、こちら
に向かってきた。
私は、右側によけて、その
中学生の横を通り過ぎた。
店に入り、目的の品の元へ
行く時に、前から、こちら
を見ないで、向かってくる
男性がいた。
私は、男性とぶつかる前に、
左側によけて、側を通った。
そして、買い物を済ませた帰り道。
信号が青になったので、
横断歩道を渡ろうとし
たら、前から、車が左
折してきた。
私は、その車の運転手の男性が
道を譲ってくれるかどうか、わ
からなかったので、車の手前で、
待った所、その車の運転手の男
性も私に気づいて、車を停車さ
せた。
私は、横断歩道を渡った。
私は、思った。
なぜ、この短時間に立て続けに、
3回も男性とぶつかりそうなこ
とが起きたのか。
理由を考えながら、家に帰った。
そして、家に着いて、玄関の
手すりに掛けてあった家人の
麦わら帽子が私の方へ落ちて
きた時に、私は、こう呟いた。
「邪魔なんだよ」
それで、気づいた。
私は、無意識に「男性は、私に対して、
邪魔してくる」と思っていたことに。
昨日、確かに、そう思ったことが
今日、現実に起きたのだ。
「ああ、それでか」
これを偶然と思えば、また、
似たようなことが起きてい
ただろう。
が、しかし、この信念に気づいたことで、
もう男性が邪魔してくるという敵意識と
も被害者意識とも呼べるものからは、解
放されたのだから、これからは、そのよ
うな出来事は、二度と起きないだろうと
思った。
私は、これで、また一つ、生きやすく
なったように思えた。
