最近、外で、人から話しかけられると
いうことが二度あった。
一度目は、郵便局で、どこに立っても
自動扉のセンサーに引っかかる女性が
「これ、どこにいればいいの?(笑)」
と言って、私に話しかけたことだった。
私は、「ここ」と言って、マットの
上に立つから、センサーに反応する
という意味で、指さした。
その後、ATMの順番が来たので、
その場を離れて、用が済んだ後で、
その女性に「すみません(お待たせ
しました)」と声をかけたら、優しく、
「はーい」と言われた。
そして、私は、郵便局を後にした。
二度目は、買い物帰りに声をかけられた。
自転車に乗って、信号で待っていると、
道路の向かい側に、年配の男性がいた。
どこか遠くを見ている様子だった。
そして、信号が青になって、
渡った時に、声をかけられた。
「寒い所、ごめんなさいね。
○○高校は、どこですか?」
私は、道を教えた。
すると、その男性から「どうも、
ありがとうね。寒いのに。何も
あげるものもなくて、ごめんね」
と言われた。
その時、その男性は、今にも私の手を
取って、お礼を伝えようとした。
私は、触れられるかなと思いながらも、
それは、なかったので、そのまま、「
いえ(どういたしまして)」と言って、
その場を後にした。
今まで、こんな風に人から、温かく、
話しかけられたことがあっただろうか。
私は、自分がその時、その瞬間、
ここにいることを肯定できている
から、こんなことが起きているの
ではないかと推察した。
私は、自分でも気づかない変化が
起きていると思った。